旧 清泉拝中 Old School Band


立川セントラル映画館 9

2016年04月13日 23:47

「殺しのライセンス」


夏休みの平日、お昼の洋画劇場にチャンネルを合わせると、中学生の私の目の前に突然現れたスパイ映画、それは「殺しのライセンス」と「続・殺しのライセンス」だった!

主演トム・アダムス (この人、映画「大脱走」にも出ていたような)、それと何と言っても主人公のトム・アダムスが使用するモーゼル・ミリタリー拳銃が素晴らしいのだ。

このモーゼルに木製ストックとサイレンサーを装着して表情一つ変えずに敵を撃つ、このストイックさに中学生の私は度肝を抜かれてしまった!
「0011ナポレオン・ソロ」とは別な、甘さ控えめでシリアスなストーリーは、「007」を映画館に観に行けない中学生にはお年玉のようなプレゼントとなった。
この映画で使用されるモーゼル・ミリタリーは、拳銃の上部から弾丸を装填するのだが、当時この様に装填するモデルガンは販売されておらず、その代わり弾倉を下から装填するタイプのものが販売されていた。
映画の主人公よりは、拳銃と言うアイテムに脚光が向けられたスパイ映画でもあった。

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