立川セントラル映画館16

「外国ＴＶ映画 『８７分署』（87th Precinct）」

 エド・マクベイン原作のポリスストーリーと言えば「87分署シリーズ」である。

この原作もハヤカワ・ポケット・ミステリー文庫から出版され学生時代よく読んだ。
アメリカではＴＶ 『８７分署』（87th Precinct）として1961〜1962年製作されて放映、日本でも人気をだった。
当時の記録を見ると監督 テイ・ガーネット他、脚本 ロバート・ハーディ・アンドリュース、リチャード・コリンズ他、出演 ロバート・ランシング、ノーマン・フェル、ロン・ハーパー、ジーナ・ローランドとなっている。

日本で言うところの    TV刑事ドラマ「太陽にほえろ」の舞台、七曲警察署である。

この87分署シリーズのエピソードは、今でも日本のサスペンスドラマやポリスストーリーによく散りばめられている。

随分前になるが渡辺謙主演で放映された「わが町」は、87分署シリーズの原作そのままを日本を舞台に置き換えたもの(残念ながら私は、見る意欲を欠いたが････)であった。

そのままズバリ米国から日本国への輸入は、難しいと思うのである。

現在ＢＳ-ＮＨＫで放映中の刑事ドラマ、舘ひろし主演の「クロスロード」には、「さらば愛しき女よ」のストーリーを引っ剥がして貼り付けたような展開が冒頭あった。

もう減なりである。

日本の脚本家諸君、安易はいかんよ！安易は・・・・。

ディレクターの横にいる警察考証のアドバイザーの方(多くは警察官OB)、よくよく勉強しなさい！

小説は、ただ物語を追うだけではなく、その背景やアイテムを楽しみながら味わうものである。