旧 清泉拝中 Old School Band


立川セントラル映画館20

2016年04月14日 00:54

『ロング・グッドバイ』

1973年製作 監督 ロバート・アルトマン 米国映画

『ロング・グッドバイ』は、「ギムレットには早すぎる」や「さよならを言うのはわずかのあいだ死ぬことだ」、「警官とさよならを言う方法はまだ発明されていない。」(清水俊二訳)などのセリフで知られるハードボイルド小説の最高峰である。

私は今回、初めてこの映画を観た。

封切り当時、チャンドラーのファンから罵倒の嵐が吹き荒れたとの映画・・・・である。

ほー、それならチャンドラーのファンである筆記者も観なければと思い観た。

冒頭からいい出だしではないか!

ジョン・ウィリアムスの主題歌も気だるくいい!しかし、映画の構成は小説と違うようだ。

マァーこれは良いとしよう。

ロバート・ミッチャム主演の「さらば愛しき女よ」も構成は、原作と違っていた。

しかし、いつまで経ってもキーワードのギムレットは出て来ない。

オイオイ、最後には原作でギムレットを一緒に傾ける友人レノックスをフィリップ・マーロウは、メキシコまで追い掛けて行って探し出し、撃ち殺してしまう!のである。

原作をここまで愚老する事は酷い!

コレでは監督に弁解の余地は無い・・・・。

監督ロバート・アルトマンの大馬鹿ここに極めりの顛末である。私も罵倒する。

エリオット・グールドは、とても良い味を出していたのがせめてもの救いだ。

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