旧 清泉拝中 Old School Band


立川セントラル映画館23

2017年11月21日 14:24

「すべてをあなたに」

1996年製作 米国 監督トム・ハンクス 

俳優のトム・ハンクスが企画・監督・脚本を手掛けた青春音楽映画である。 

1960年代にザ・ビートルズを夢見たバンドの成長過程がとても良く描かれていて作品全体に好感が持てる。 

トム・ハンクス自身もバンドのマネージャー役として出演しており、まるでビートルズのマネージャーだったブライアン・エプスタインのようである。 

そして無名時代のシャーリーズ・セロンが主人公のガールフレンド役で出演しており、下積みの大事さをかいま見る事ができる。

その他トム・ハンクス夫人のリタ・ウィルソンがウェイトレス役で、息子のコリン・ハンクスが新人のボーイ役でそれぞれ出演しており、トム・ハンクスがどれだけ作りたかった物語なのかわかる映画である。 

筆記者も実は、バンドマンである。

 バンドは音楽を皆で演奏しているので、外見上はチームワークが抜群だと見られるのだが、実はそうでは無い。

担当している楽器が別々なのでお互いの苦労が解らない。

加えて、個々の演奏レベルや音楽知識、好みのジャンルが違うので、余計ややっこしくなる‼ 

だから、『みんなで決めよう』的な民主主義ではバンドはまとまらない。 

多くのバンド(バンドと言えるかも定かでないが・・・)のほとんどは、この手のものが多く、バンドごっこをして解散してしまう。

メンバーの意見をイチイチ聴いて具現化していたら滅茶苦茶なセット・リストのバンドが生まれてしまうのである。

ザ・クレイジー・キャツのハナ肇やザ・ドリフターズのいかりや長介、ザ・ビートルズのブライアン・エプスタインらは絶対的なリーダー・シップを持ってメンバーを引っ張って行った。

 まあ~、この様な話が映画には散りばめられていてバンドマン必見の映画となっている。 バンドマンは、つらいよ❗


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